寝ているときの話
うつ病で寝ているときの話をしたいと思います。
寝ているときは鬱から解き放たれる…というわけでもありません。
そもそも布団に入ればすぐに眠れるというわけでもありませんでした。
布団の中へと入り、よく見知った天井を眺めているうちに、悩みがひそやかにおあふれ出て、布団の回りを埋め尽くし、ひそひそとささやいて私の眠りを邪魔する。
そんなこんなで、眠れるころには空が白んでいるときもままありました。
眠っていれば夢を見る、その夢もまた悪夢であり、心休まれるときはそうそうありませんでした。
悪夢の内容そのものは目が覚めれば瞬くうちにかき消えるような、そのようなものですが、後に残るは嫌な夢を見たという酷い残り香。
その残り香もまた、起きている間自分に付きまとい、うんうんと言わせ、また眠りの考えのない場所へと引き込もうとしてくるのでした。
先日いただいたお薬は、そういった眠りを少し、変えてくれました。
今まではひどく浅い眠りだったものから、眠れば眠くなくなるまで眠り続ける深い深い眠りへ、変わっていきました。