幸福なまま死にたいと思ってしまう話
今現在の話をします
私は今実家に帰り、日がな何をできるでもなくぼんやりと暮らしております。
常々うつうつと腹の底にある思いが時折飛び出してしまい、今しがたそれに私は出会ってしまいました。
幸福なまま、死にたいなーという感情に出会ってしまいました。
私に実家には今現在猫が一匹住んでいるのですが、その猫が顎を撫でると何とも心地のよさそうに目を細め、ぐるぐると鳴くのですが、それを見ているうちに何ともえもしれぬ心地よさにありました。
その心地よさの中にあるうちに、腹の底にある思いが、消えたい、死にたいという感情が、穏やかに飛び出してしまいました。
今すぐ消えたい、消えなきゃならない、なんで今もいるんだろう、そうだ、消えなくちゃいけないじゃないか
そんな感情が飛び出してしまいました
それに伴い、なんとなくふらふらと家から飛び出してしまい、道路の傍らで車を待とうかどうしようか、いや、もっと確実なのは電車の前に行くことだなぁと思い、そちらについ足を向けてしまいました。
でもふと、家のことを思い出してしまいました。
今日のお夕飯は何だろう、そういえばお腹がすいたなぁと思ううちに
なんとなく今日のお夕飯が食べたくなってしまいました
それに伴って足の行く先も鈍ってしまいました。
それに伴って涙がなぜか出てしまいました
ちっとも悲しくないのに
おかしいですね
でもこれで私は一つ知りました
私は絶望の中で死にたくなるんじゃなくて穏やかに消えたいのだなと
幸福なままに死にたいのだなぁと
でも家に帰ったら猫が家から飛び出して行ってしまいました
あの猫が私の代わりにどこかに行ってしまいませんように
いつものはっつけて終わりにしましょう