いくらかお薬をいただいた話
さて、予約した当日。
私は少しドキドキしながら…そう、久しぶりに感情が高まっていました。
それも当然でしょうか、知らない人とお話をして、知らない病院へ行く。
そんな当然のことすら拒絶してきたのですから、それをいざ勇気を出して行おうとすればトドキドキもすると言うものでしょう。
私はいざ病院へと足を踏み入れました。
受付を行い、簡単な問診を受け、いざ面談。
…その面談の内容までは覚えていませんが、ただただ苦しいということを伝えたことだけはよく覚えています。
苦しい、この苦しさを終わりにしたい、と。
その面談も五分やそこらで終わりました。いえ、実際はもっと長いものだったのかもしれませんが、私の記憶があまりにも微かだったことから、きっと忘れてしまったのかもしれません。
その日はいくらかのお薬をいただき、次の問診の予約をして終わりました。
その日の晩は、ほんの少しだけ、よく眠れました。